2022.3.10
 ☆☆ HPVワクチンについて ☆☆

HPVはHuman Papilloma Virus(ヒト パピローマ ウィルス)の略語です。
HPVは子宮頸がんのほぼ100パーセント、腟癌、外陰癌、また直腸がん、肛門がん、男性器のがん、中咽頭がんの60〜70%を引き起こすと考えられています。
現在の国内のHPVワクチンは定期接種として16型と18型のHPVを予防する2価ワクチンと、16型と18型に加えてさらに6型と11型のHPVウィルスを予防する4価ワクチンがあります。
20年5月にあらたに9種類のHPVを予防する9価ワクチンが承認されました。 21年2月24日より任意接種が可能となりました。

違いは
・ HPV2価および4価ワクチン ・・・ 現在、定期接種として認められており、全額無料です。 小学6年生〜高校1年までの期間に接種する。
  HPV6、11,16,18,型のHPVを予防する。 子宮頸がんの60%を予防する。

・ HPV9価ワクチン ・・・ 20年5月厚労省で承認された。
欧米を中心に海外で広く接種されている。 任意接種で有料です。
HPV6、11,16,18,31,33,45,52,58、型のHPVを予防する。 子宮頸がんの90%を予防する。

表にすると
1)女性
        サーバリックス    ガーダシル     シルガード9
対象年齢    小6〜高1     小6〜高1      9才以上
費用(3回分) 公費で無料     公費で無料      87,000円
効果      HPV16,18型    HPV16,18型,+2種類 HPV16,18型, +7種類
        60%予防      60%予防      90%予防
 
★★(注)今年(2022年)の4月1日から2025年3月31日までの期間限定で
1997/4/2〜2005/4/1生まれの女性でHPVワクチンを接種できなかった人は救済措置として小学6年から高校1年生と同様に公費のサーバリックス、ガーダシルを定期接種として無料で接種できます。 但し、当クリニックではガーダシルのみ扱いサーバリックスは扱っていません。  自費になりますが、シルガード9も扱っています。
 

2)男性
         サーバリックス  ガーダシル      シルガード9
対象年齢       −      9才以上        −
費用(3回分)            51,000     
効果         −      HPV16,18型,+2種類   −
                  60%予防     

2019.10.7
B型肝炎ワクチンのお知らせ

B型肝炎ワクチンは2社で製造されていますが現在そのうちの1社が事情により自主的に製造中止しています。
製造再開は2020年半ば以降になります。
現在B型肝炎ワクチンは全国的に品薄状態です。

このような事情により今後ワクチンが従来の様に十分供給体制が整うまで以下の様に対応させて頂きます。

【1】2か月児(1回目)、3か月児(2回目)を優先、
   7・8か月児の3回目は1才のお誕生日までに出来る様に極力努力します。
   但し、当クリニックに納入される量が少ないと3回目が一才を過ぎる可能性もあります。

【2】任意のB型肝炎ワクチンはしばらく予約を見合わせます。


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